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パパイア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

パパイヤ から転送)
?パパイア

パパイア
分類
植物界 Plantae
被子植物門 Magnoliophyta
双子葉植物綱 Magnoliopsida
スミレ目 Violales
パパイア科 Caricaceae
パパイア属 Carica
パパイア C. papaya
学名
Carica papaya
和名
パパイア、パパイヤ
英名
Papaya
パパイヤの実
パパイヤの実
パパイヤの葉
パパイヤの葉

パパイア(パパイヤ、蕃瓜樹、英名:papaya、学名:Carica papaya)とは、パパイア科パパイア属の常緑小高木である。その果実も「パパイア」という。「チチウリノキ(乳瓜木)」、「モッカ(木瓜)」、「パウパウ」、「ママオ」、「ツリーメロン」などと呼ばれることもある。

目次

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 特徴

メキシコ南部を原産とする常緑性の小高木である。現在では多くの熱帯の国々で栽培されており、日本では、沖縄などで人家の庭に自生している。まっすぐに伸びたの先に大きなが集中しており、樹高は約1mに達する。長い葉柄があり、葉はやや掌状に大きく切れ込みが入っている。葉質は薄くて柔らかい。

は茎の先端近く、葉の下側に出る。通常は雌雄異株で、雄花は長い花序になって垂れ下がる。花は黄緑色で目立たない。

パパイアは多年生であり、背が高くなり、しかも次第に茎が太くなるので、樹木と見ることができるが、茎は非常に柔らかく、台風などで容易に倒れる。また幹部は木質化しておらず、倒れたものが枯れると、すぐに腐って軟化するため、ではなくとして捉えられる場合もある。

果実は食用にされ、生果や乾燥させた果実は一般に流通している。タイフィリピンなどから日本に輸入される場合も多い。日本国内では、前述の通り沖縄に自生しているが、沖縄ではパパイア生産が産業として成り立ちにくいといわれる。理由としては、繁殖力が強く、軒先に自生しており、雑草的に捉えられていることや、台風に弱く生産量が不安定なことがあげられる。

 利用

 果物として

熟すると黄色い果実ができる。粒々の黒い種が中央の中空部分にたくさんあるが、種は取り除いて、周りの果肉を食べる。甘さが強く独特の癖があるので、レモン汁をかけて、酸味を加える場合もある。

後述する野菜として用いられる未熟果は、タンパク質分解酵素パパインを含むので、肉料理に用いる場合があるが、フルーツとして市販されている適熟果には、痕跡程度しかパパインが含まれていない。そのため、食肉軟化作用や消化促進作用は期待できない。

果肉は、細く切って乾燥させ、ドライフルーツにすることがある。台湾(特に高雄)では、牛乳と果肉をミキサーにかけて混ぜた、パパイア牛乳が名物となっており、紙パック入りの商品もある。香港には黄色く熟れた実の先端をくりぬいて、壷状にし、スープを入れて蒸す料理がある。順徳料理のデザートとして、シロップ煮にしたパパイアがあり、同じくシロップ煮にした白木耳鶏卵などと組み合わされる場合もある。

 野菜として

沖縄フィリピンタイなどでは、果物としてよりも、むしろ野菜として扱う。未完熟で青いパパイアの皮をむき、果肉を千切りにして水にさらして、炒め物に使われる。千切りのものが袋詰めでスーパーマーケットに並んでいるし、調理済みのものは総菜として、また弁当の具として販売されている。また、これを乾燥させたものは千切り大根のように用いられる。

タイでは青いパパイアを「マラコー」と呼び、ソムタムというサラダにする。千切りにした実をニンニク唐辛子パクチーナンプラー化学調味料などと和えるものだ。

根の一部は柔らかく、またデンプンを含むので、第二次世界大戦のときに南方の島々に孤立した日本兵は、実を食べ尽くしたあとは根を掘って食用にしていた。

 洗顔料として

パパイアの実を切ったときに出る白い液体(パパイン酵素)を粉状にし、精製したものを洗顔料として使う。強い洗浄力があり、ニキビに悩む女性たちに人気がある。

 栽培

パパイアの種を蒔くと簡単に発芽するので、観葉植物として楽しむことが出来る。ただし、発芽にある程度の温度が必要なので、日本では5月のころに蒔くのがよい。雌雄異株なので、結実を目指すのなら数株育てる必要がある。雌花開花後に雄花の花粉を受粉させれば果実が育つ。また、温度によっては両性花がつくこともある。この場合は1株でも果実が得られる。

 関連項目

ウィキメディア・コモンズ